先日、いつも見ているJOチャンネルにこんな動画が上がっていました。
僕も城さんの意見に賛成します。
どっちでもいいと思うっていうか、どっちを選んだから勝ちとか負けとかはない
良くも悪くも最終その人の実力と運次第
でもこの論争がサッカー界で巻き起こっているのは事実
僕は高校サッカーで育ち、そこで学んだことが今でも基礎となっています
ユースのことはわかりませんが、高校サッカーのことなら経験値としてあります。
なので今日は高校サッカーのメリットデメリットについて解説したいと思います。
メリット
- 高校選手権
- 選択肢が多い
- 横のつながり
- 学校教育の一貫であること
高校選手権
なんと言ってもユースクラブとの最大の違いはここ。
知名度、注目度共に高いお正月の風物詩 全国高等学校サッカー選手権大会。
私ゴリGKも出場しました。
ゴリGKは大した記録も出せず(最高3回戦)でしたが、それでもお客さんは15000人とか入ります。
1万人の前でプレーする経験を高校生で積めること。これが最大のメリットですよね。
それはもう度胸つきましたよ。
仕事にしてもプライベートにしても少なからず緊張を強いられる場面はあるわけですが、
「いや、15,000人の前でプレーすることに比べたら大したことない。」
と自分に言い聞かせれば落ち着けます。
また、大会をに参加するにあたって親が寄付金集めに奔走してくれたことや、
メンバーに入れなかった応援団が声を枯らして応援してくれている情景が
脳裏に焼き付いています。
目標に向かって自分を高める。
チームが一つになるために何が必要か考える。
支えてくれる仲間や親に感謝の気持ちを持つ。
人生においてこんな大切な経験ができるのは高校選手権という大会があるおかげです。
私は本当に大切なことを高校サッカーから学んだと思います。
選択肢が多い
ユースチームはそのクラブの下部組織ですから、基本的にはそのクラブのトップチームに昇格できるかどうかです。
つまり、プロになる道は一つしかないということです。
一方、高校サッカーならば実力さえあれば複数チームからオファーを受けることができ、その中から選択することができます。
また、スポーツ推薦等での大学進学はユースでも高校サッカーでもどちらでもできますが、多くの大学で推薦入試を受けるための成績基準を設けています。
ユースと学校は別組織なのでその辺りの連携する仕組みが必要になりますが、高校は顧問の先生が関係の先生と連携するだけなのでまだ容易いでしょう。
その生徒の部活動の状況はダイレクトに進路指導に反映されるので、それに適した対応も学校側は取りやすいのです。
横のつながり
ユースチームは同級生が10人程度でしょうか。
高校の強豪チームならば30人や50人といったところも少なくありません。
また、部活動以外の授業や行事の時間も共に過ごすことができるので必然的に横のつながりは深くなります。
まあ、多ければいいということではありませんが。
学校教育の一環であること
あくまで部活動は学校教育の一環であり、学校は人として学び、成長する場であります。
なので、サッカーを通じて人間を育てるのが学校における部活動の意義です。
その結果試合に勝ったり、プロになったりするのです。
サッカーのテクニックやスキルや戦術だけでなく、それらを獲得する過程で人間としての成長をすることを目指すのが部活動です。
プロにさせることがゴールではないということです。
デメリット
- 競争が激しい
- スポーツが教育の手段になっていいのか
- 「高校サッカー」という独特のサッカー観
競争が激しい
同級生だけで何人もいます。
部全体で200人超のチームもあります。
言わずもがな、サッカーは11人しか試合に出られません。
華やかな晴れ舞台を経験するその裏には悔しい気持ちでスタンドから見ている人間がいます。
その激しい競争を勝ち抜くのは一筋縄では行きません。
スポーツが教育の手段になっていいのか
メリットにも挙げましたが、部活動は学校教育の一環です。
誰がなんと言おうとそうなんです。
でも、スポーツはスポーツなんです。サッカーの実力はサッカー選手としてどうかで測られるべきなんです。
「赤点を持っているから試合に出さない。」とかこんなことはナンセンスです。
しかし、このようにスポーツとは関係のないことをスポーツに持ち込んで評価されたりすることがあります。
そして決め台詞は「これは人間教育です。」です。
その人は勉強は苦手でも、サッカーで輝く人なのかもしれないのに。
本来、スポーツと教育は切り離されなくてはならないという見方もあります。
学校の先生はスポーツを都合よく教育に使いがちになってしまう時がありますね。
「高校サッカー」という独特のサッカー観
高校選手権は一発トーナメントです。
おのずとトーナメントを勝ち抜くためのサッカーになるわけです。
サッカーには正解がないのでいろいろあっていいと思いますが、あまりにも勝ちにこだわりすぎてその選手を上手くすることが頭から飛んでしまっているチームも中にはあります。
「高校サッカーで燃え尽きました。もうサッカーは2度とやりません。」みたいなこと言う選手を育てたらサッカーの指導者としては失敗なのではないでしょうか。
いずれにしてもメリット・デメリットあり
僕は高校サッカー出身なのでユースチームのことはよくわかりませんし、高校サッカーもチームによって様々なのでこれはあくまで自分の経験を振り返ってのことです。
おそらく、ユースチームにも同じようにメリット・デメリットがあるでしょう。
あとは個人の価値観ですし、最終的にはどっちに行こうがそこで自立して毎日努力しないといい結果は得られません。
なんでもそうですが、結局最後は自分次第ですね。
それでは!
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